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【読書ログ】人生から逃げない戦い方 – メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略

【読書ログ】人生から逃げない戦い方 - メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略
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管理人
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辛いことから逃げるのは時には必要です。
しかし、逃げすぎるといつか逃げ場がなくなります。
自分らしく生きるために必要な、人生から逃げない戦い方とは?

記憶に残った箇所だけ記録します。
最近、メンタルヘルスの領域に興味があるので買って読みました。

 

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第1章 自分の「生きる」を大切に

1)幸せは自分の庭で育てる
人生の難易度って、どのように設定されるんだろうと考えることがあります。今のところの私の結論ですが、自分なりの幸せの形がどのくらい見えているか難易度は変わってくると思います。

2)大きな矢印と小さな矢印
人生の生き方も散歩のような感じで考えられるようになると、とても楽しくなります。逆に、自分の人生をものすごく先までガチガチに固めてしまうとしんどくなります。
・・・中略・・・
人生のように長い道のりを歩むとき、そこにある程度の振れ幅がないと、道から外れたり、立ち止まることをひどく恐れて、無理を重ねてしまうんです。
・・・中略・・・
なので、回り道をしてもいいと思います。その道の分だけ、いろいろなものを見ることができます。・・・中略・・・「大きな矢印=目的地への方向」は見失わず、「小さな矢印=具体的な進め方」は柔軟に考えよう。

3)逃げていい時と悪い時を見極める
「逃げてもいい」を濫用してしまうと、人生を詰んでしまうからです。かといって「逃げていけない」と言うつもりはありません。人生には「逃げていいとき、悪いとき」があると思っています。

大きな矢印のなかであれば、1回や2回くらい逃げたとしても、目的にそんなに影響はないということです。・・・中略・・・逆に、逃げていけないときは、大きな矢印から外れてしまうような逃げ方です。つまり、目的を放棄するような逃げ方です。

5)無理せず弱音は吐きましょう
真面目な人ほど「弱音=ダメなこと」と思っているので、限界の状態を緩めることなく、ついには心が折れてしまうとのことでした。

6)人生が見えないときは足元を照らす
「今日のお昼は唐揚げを食べよう」とか、「来週はあの映画を観るぞ」とか「夏には鎌倉にいきたいな」など、いまの自分の気持ちに正直になってください。そして、少し先の未来に向けて、楽しいことや今の自分にできることを探してみてください。
そうやって、自分の足元を照らしてくれるような「少し先まで生きる理由」を増やしていくことが、人生を明るくすることにつながるんじゃないかと思っています。

 

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第2章 無理せず戦える環境を整えよう

2)自分が否定されない「優しい世界」の住民になろう
仕事をしていると少なからず叱られたり、否定れさたりするよね。ただ、仕事に依存しすぎると「職場での否定=人生の否定」という思考に陥るおそれがあるよ。なので、没頭できる趣味、ときめく推し活など、自分が否定されない世界をいくつか持った方がいい。

これは持論ですが、メンタルは鍛えられません。・・・中略・・・自衛隊にいたとき、メンタルが超強いといわれる人たちと一緒に仕事をしたことがあります。・・・中略・・・その人たちにはある共通点がありました。それは、仕事以上に没頭している趣味や推し活を持っていることです。

当時は少し変わっているから厳しいことにも耐えられるのかなくらいに考えていましたが、いまとなってはその理由がよくわかります。それは、「仕事に依存しすぎていない」ということです。言い換えると、趣味や推し活など、自分が否定されない「優しい世界」を持つことです。

「優しい世界」をいくつか持つようになったおかげで、仕事や家庭で嫌なことがあっても「まぁ、いいか。そんなことよりもナスに水をあげなきゃ」という具合に、すぎにネガティブな気持ちを切り替えることができるようになりました。

3)仕事とプライベートを分ける「こころの緩衝地帯」が大事
仕事であった嫌なことを家にまで持ち込んだり、人生に虚しさを感じてしまわないように、職場と自宅の間に緩衝地帯を作って、心の安定化を図っているのです。
具体的には、ふらっと寄ることができるお気に入りの小料理屋やいろんな本が置いてある大きめの本屋、空や海がよく見える公園などです。

5)「決断」の前は唐揚げを食べよう
人は疲れていたり、悩みがあったりすると、好きなものでも食べたいと思わなくなり、食べても美味しいと感じなくなることがあります。経験上、それくらい心身が弱っている時にする決断は、論理性に欠けているし、感情的なものになりがちで、あまり良くない結果になることが多かったです。

6)戦う前に「後方支援態勢」を確立せよ
ただ、ときには大ダメージを受けることがあります。そんなときのために、特別な後方支援態勢も用意しておいてください。・・・中略・・・あとは良さげな診療内科をあらかじめ見つけておくといいです。

 

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第3章 なんとなく楽になる働き方の原則

1)みんな劇団「社会人」、とりあえず肩の力を抜こう
デキる人に見える人のほとんどは、会社という舞台で「社会人」を演じているだけです。・・・中略・・・会社では本当の自分と折り合いをつけて、「社会人」を演じてみてください。それでうまくいったときは自分を褒めて、失敗したときは「演じている社会人が怒られただけで、本体の自分はノーダメージ」くらいの感覚でいきましょう。会社で生き残るためには、このくらいのユル賢さが必要です。

2)まずは落ち着いて全体を見渡すことが大事
まず自分のポジションから「①組織(上司)の考えていることの理解」「②その仕事における自分の役割を明確化」「③その仕事に影響のありそうなところの把握」の3つを行います。そして、これら3つを踏まえ、「何を」「いつまでに」「どうやって」やるかを明らかにしていきます。
・・・中略・・・
自分の役割を明らかにすることで、力を入れなくてもいいところが分かります。仕事に影響のありそうな部署や人をピックアップすることで、人に頼んだ方がいいところが見えてきます。そして、「何を」「いつまでに」「どうやって」やるかが大体わかれば、何も見えていないときよりも精神的に楽になれます。

3)仕事は”スライムの集合体”、細かく分けてみよう
どんな仕事も分解したらスライムの集合体。「難しそうだな」と思う仕事に遭遇したら、とりあえず細かく分けてみてください。

4)仕事はまず突破よりも迂回を狙う
真面目な人ほど「突破」ばかりを考えて、徐々に疲弊していきます。なので、戦術のセオリー通り、まずは「迂回」を考えるようにしてください。仕事で上手に迂回ができるようになると、疲弊するリスクを減らすことができます。

6)頑張らないためにも、仕事はせめよ
逆説的に感じるかもしれませんが、仕事を頑張らないためには攻めの一択です。・・・中略・・・守りに入ってしまうと、ボールを奪って攻めに転じるまで、ずっと相手に振り回されて無駄に消耗してしまうのです。・・・中略・・・この「攻める」という心構えのおかげで、体力やメンタルを無駄に削られることは少なくなり、仕事がしんどいと思うことも少なくなりました。

 

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第5章 人生で最後まで付き合う自分を大切に

1)最後まで付き合うのは自分
人生の最後まで付き合っていく「自分」、ちゃんと大切に扱っていますか?

4)「それができれば苦労しない」と言う方へ
「ごはんがおいしくない」「休日に動けない」「夜なのに全然眠れない」などは、メンタルが壊れかけののときに現れる症状です。

5)小さな達成感は回復機能付きの最強の防護壁
一度メンタル壊したけど、完治していないと思っている。でも、再発しないように「小さな達成感」を得られる生活を心がけているよ。朝のお参り、社食のヘルシーランチ、週末の筋トレなど。

小さな達成感を積むことで、メンタルの安定だけではなく、防護力の向上という効果を得ることができると思っています。・・・中略・・・できるだけ数日レベルで達成できる小さな目標に分けてクリアしていく方がいいです。

 

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おわりに

おわりに
心が折れる前に逃げることはとても大事なことだと思っています。・・・中略・・・しかし、一方で「逃げる」ということは、とても難しいことでもあります。・・・中略・・・逃げることを繰り返すと、人生を放棄せざるを得ない状況に追い込まれるおそれもあります。・・・中略・・・安易に逃げるという選択肢を取るのは危ういと考えています。

 

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まとめ

管理人
管理人

人生において、あまりに辛い状況に置かれた際に逃げることは大切。しかし、逃げるという行為は実は難しい。なんでもかんでも嫌で逃げてしまうと、いつか逃げ場がなくなる。そうすると人生は詰んでしまう。
小さな嫌なことからすぐ逃げないのが大切。また、できるだけ逃げずにうまく人生と向き合うことが重要。逃げるかどうかの判断は、人生の「大きな矢印」から外れてなければ逃げてもOKとする。
自分の人生が仕事一辺倒だと危ない。仕事での失敗や指摘、否定などがそのまま自分の人生をも否定されているように感じてしまう。仕事以外に打ち込める趣味や娯楽を持った方がいい。「メンタルが強い」と言われている人々は例外なく、仕事以外の打ち込める趣味を持っている。
日々の小さな達成感を持とう。毎日○○○をする、などの本当に小さなことでもいい。その繰り返しが、自己肯定感を高めてくれるし、心の防御力を高めてくれる。継続することで自分に自信がつく。自分で工夫してメンタルの安定を図ろう。

 

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